バンドでオリジナルやヘッドアレンジを
行うときメンバーからひと言、
『ここは、ハチロクでやって!』
と言われることがあります。
すんなり出来る人は経験がある人ですが
初めて聴いた人は何のことかチンプンカンプンです。
私のその一人で、初めて聴いたとき
頭に『?』マークが出ていました(笑)
理解すればどうってことのないリズムです。
このページでは『ハチロク』について
お話したいと思います。
疑問に思っている人は、別ページの
『変拍子をわかりやすく解説』
と一緒に読んでください。
(下にリンクがあります。)
Contents
ハチロクの意味
ハチロクとは6/8拍子(八分の六拍子)
のことを指します。
これは1小節の中に8分音符が
6つ入っているリズムです。
8分音符(♪)を1拍とし、数え方も
『123456,123456』となります。
私の経験から言えば『ハチロク』と
表現する場合、ジャズのアレンジで多く聴きます。
昔のミュージシャン用語のような感じですね。
たいていの人が『ハチロク』を
学びだすと迷いが生じるようです。
単純なリズムを難しく感じさせるので
その気持ちは痛いほどわかります。
順番に解説していきますので
ある程度経験があれば読めばわかります。
6/8拍子と3/4拍子は同じ
6/8拍子も3/4拍子も音符を4分音符で
表すなら同じですが、拍の数え方は違います。
6/8拍子は8分音符は(♪)を1拍とし、
数え方は『123456,123456』となります。
3/4拍子は4分音符(♩)を1拍とし、
数え方は『123,123』となります。
6/8拍子と2/4拍子は同じ
6/8拍子は上記の3/4拍子の他に
2/4拍子も含まれている複合拍子です。
したがって6/8拍子も2/4拍子も同じ動きをします。
ただし、2/4拍子で6つを書く場合には
連符を表す『3』の数字が必要です。
数え方は、2/4拍子の場合『12、12』です。
4/4拍子の曲を6/8拍子で演奏したい場合
6/8拍子の1小節は2/4拍子で表せます。
したがって4/4拍子の曲の場合、
6/8拍子2小節で一塊になります。
つまり、4/4拍子の曲を『ハチロク』で
と言われたら、
『イン2(2拍子)』で演奏するということです。
ジャズではこの手法が良く行われています。
ハチロクのドラムパターン
ハチロクと言われるものも無限にあります。
その中でドラムの世界でハチロクと
言えばアフロキューバン・リズムです。
前述したように
6/8拍子の2小節=4/4拍子1小節となります。
身体の動きは全く同じですが
数え方が違いますから注意して下さい。
上記は私がよく使うハチロクです。
パラディドルの応用
パラディドルが使える人ですと、それを
応用して6/8拍子のアフロキューバンが出来ます。
手順は、RLRLRR/LRLRLLの
ダブルパラディドルです。
右手をライドシンバル、
またはカウベルで演奏します。
左手はお好みで色々変えてみると面白いです。
いかがでしたでしょうか?
リズムは本当に色々な解釈ができて
まるでパズルをしているようで面白いですね。
是非、皆さんも基礎を元に色々応用してみてください。