人は右利きと左利きの人がいますが
右利き用、左利き用の楽器は数が少ないです。
このページでは利き腕に関して、
ドラムを叩く上でのポイントを解説します。
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この世の中は右利き中心に作られている
この世の中のものは、ほとんどが
右利きを中心にして作られています。
例えば駅の改札口やドアノブなどがそうですね。
右利きの人がスムーズに移動できるように考えられています。
また、学校の校舎の作りもそうです。
教室の窓側の作りを思い出してほしい
のですが、日光が左側からあたるように作られています。
それは、ノートを取る際に手の影が
字と重ならないためなのです。
左利きの場合は書く字に影が当たり
書きづらくなるのです。
楽器の世界ですとギターやベースでは
レフトハンドモデルがありますが、
その他の楽器で左利き用として
販売されているのは、あまり聞きません。
ドラムセットの場合
ドラムセットの場合ももちろん、
左利き用としてのモデルは販売されていません。
ドラムの場合はバスドラムを中心に
左右対称にひっくり返すことが出来ますから、
やろうと思えば左利き用のドラムセットが出来ます。
左利きの人は、このようにひっくり返す
ドラムセットを使うことが道理なのですが
スタジオで練習するときやライブの際
その都度ひっくり返さなければなりません。
生徒の実例
私の教室では左利きの生徒が数名います。
そのまま使うか、ひっくり返して
使うかを選択して頂きました。
一人はそのまま使用し、
もう一人はひっくり返して使用しました。
上達のスピードは、ひっくり返した方が
速かったのですが、後年になって
そのまま右利き用を使った方の人が断然うまくなったのです。
その人のスタイルはライドを左側に置き
左手でハイハットやライドシンバルを叩くものです。
まるで、両利きのビリーコブハムや
レニー・ホワイトのような感じです。
最初は苦労していたようですが、
複雑なリズムもすんなりと出来るようになり
結果的には大成功でした。
左利きの人が右利きのドラムセットを使うメリットとデメリット
メリット
なぜ上記の様に左利きの人が
右利き用のドラムを使うと
上手くなる速度が速いのかを考察すると、
普段の演奏から非利き腕が絶えず鍛えられるからだと思います。
普通の右利きドラマーですと、
何もしなければ左手はそのままです。
左手スタートや、オープンハンド
といった左手強化のための
練習メニューを作らなければなりません。
そうした点で時間的に
短縮したのではないかと考えます。
このことから、
右利きの人が左手でライドシンバルや
複雑なハイハットワークを行えば
パワーアップは必ず出来ると断言できます。
デメリット
デメリットとして考えられるのは、
やはりバスドラムのテクニックに
時間がかかるということです。
しかし、時間がかかりますが、
ダブルキックなどをマスター出来れば、
ツインペダルでも威力を発揮します。
こうしたことを踏まえて、
私の結論ですが、
左利きの人は右利き用のドラムで
練習した方がいいと思います。
もちろん、違和感を持っているなら、
ひっくり返した方がいいと思いますが
数年間トレーニングをすると
その利点が発揮できると思います。