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ドラムのセッティング。今更聞けない基本の「き」!

ドラムセッティングは、ご自身でドラムを購入している人や、貸しスタジオで長く叩くことが出来る人ですと当たり前の事なのですが、普段、電子ドラムやトレーニング・パッドで練習している人にとっては高さ、角度などわかりづらいものです。

ここではドラムのセッティングについて私なりに述べてみましたので、是非お読みください。しかし、あくまでも私の体型から生まれたものですから、皆さんは各自研究なさって下さい。

マット
マットはドラムセットには欠かすことの出来ないものです。普段から家やスタジオにドラムセットを置きっぱなしにしている人は、その重要性に気付いていないかもしれませんが、仕事で、ホテルなどに行くと、床を傷つけないで下さいと言われることがあります。必ず滑り止めが付いていて、ある程度、振動を吸収するものを用意しておいて下さい。

私の場合、家のリフォームのときに使った床のマットの余りを業者から譲ってもらい使用しています。通常の市販されているドラム専用マットは大きくて、車で運びづらいのです。コンパクトにたためるマットでしたら何でも構いません。ガムテープなどでペダルの位置などをマーキングしておけば現場に行ってから役立ちます。

ドラムマット

バスドラムの配置と椅子の配置
バスドラムの配置を先ず行います。マットのどの部分に置くのかで、全体像が決まりますので、先ずバスドラムからです。設置終わったら、右足をペダルに置き、椅子の位置を決定します。

椅子の高さ
多くの人が椅子の高さを変えようとしません。ロックだろうがジャズだろうが、同じ椅子の高さで行います。これも人それぞれなのですが、私は、ロックの場合、ドンと踏み込んだ感覚を大事にしていますので、少し低くセッティングします。

一方、ジャズなどは少し高くし、上から重力で落とすつもりでプレイしますので、若干高めです。

スネアドラムの位置と角度
三脚をYの字にセッティングします。これは、ペダルのコントロールのときに邪魔にならないようにするためです。もう一つスネアドラムで重要なことがあります。それは『リムショット』です。マッチドグリップの際は、手前に傾斜させて、レギュラーグリップの際は右側を傾斜させます。両方ともオープン・リムショットがしやすいようにします。




タムタム
私の場合、ロックやフュージョンでは、ハイタムとミドルタムを使い、両タムが水平になるようにセッティングします。一方、ジャズの場合は、ハイタムだけで、これはスネアの高さに近づけます。私はロックとジャズは奏法を全く違うものにしていますので、身体の動きによって変えているのです。もちろん同じセッティングのドラマーも多いということをお伝えしておきます。

ロック用

ジャズ用

ハイハット
ハイハットは、ツインペダルを置くかどうかで決めます。ツインペダルを置く場合は、ツインペダルの連打がストレスなく叩ける場所を決めてハイハットを決めます。ハイハットの高さは、スネアから約、拳2個分の高さです。

フロアタム
フロアタムは、スネアドラムとの間にスティックを持ち、手首で回転させた位置が中央にくる所に置きます。

シンバル・ハードウエア
シンバルは、基本的に自分の方向に傾斜させて配置します。ハードウエアはネジが必ず右側に来るように置きます。その理由は私が右利きだから回しやすいといったことだけです。

このように私なりのセッティングをご紹介いたしましたが、これは全くゴールではなく、人それぞれです。ドラミングの腕が上がるたびにセッティングも変わってきます。一番やってはいけないパターンは、好きなドラマーと同じセッティングにすることです。

好きなドラマーと同じドラムを購入することは、オススメしますが、セッティングはやめましょう。なぜなら体型やテクニックそのものが違うからです。ドラムのセッティングは普段の練習やライブの経験値からたどり着きますから、自分流を早く確立してください。

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