ドラムの練習パッドを使用する目的は、本物のドラムの代用なのですが、実はもう一つあります。それは、スティックコントロールのマスターです。
スティックコントロールのマスターとは、つまりスネアドラム上であらゆるテクニックが出来ることを指します。しかし、ドラム初心者は、何を買ってよいか迷う人も多いのが現状です。このページでは、練習パッドの種類とその特徴を解説します。
Contents
練習パッドの種類
練習パッドの種類は大きく下記の通りに分類されます。
・ゴム製
・メッシュヘッド
・本物のドラムヘッド
・ジェルタイプ
これらの特徴を検証し、どんなトレーニングに適しているのかを解説したいと思います。
ゴム製の練習パッド
ゴム製の練習パッドの特徴としては、跳ね返りが非常に強く、初心者がリバウンドを得る為には最適な練習が出来ます。各メーカー微妙な差がありますかが、それほど変わりまありません。以下の練習パッドは購入しても問題ありません。
YAMAHA TS01S
非常に長い間発売されている練習パッドです。8インチの大きさで、重量は1キロと重くなく、ライブ先で練習が可能です。スタンドも付属していることから、複数揃えれば、ドラムセットの形を作ることが出来ます。可価も安く、学生さんが使う分にも最適です。
跳ね返りや消音性能も十分ですが、アパートやマンションではしっかりとした防振対策が必要になります。
口径:8インチ
価格:5292円
スタンド:有
YAMAHA TS12S
こちらもロングセラーの商品になります。本物のヘッドタイプかと思いますが、実際にはゴム製で、表面にコーテッドシートを張り付けています。したがって、ブラシの練習や音粒の確認には優れた練習パッドです。
口径:12インチ
価格:9720円
スタンド:有
Pearl TP12
ソフトラバー性の練習パッドになります。非常に跳ね返りが良く、ダブルストロークなどに適していますが、スタンドに取り付けることが出来ないため、別途スネアスタンドが必要です。
口径:12インチ
価格:5184円
スタンド:無
Pearl TP12D
ソフトラバー性の練習パッドになりますが、表がソフト、裏がハードという2種類のラバーを使っています。リバウンドの練習にはソフト、音の粒立ちには裏という使い方が出来る練習パッドです。スタンドに取り付けることは出来ないタイプです。
口径:12インチ
価格:6156円
スタンド:無
Pearl TP12F
打面ににソフト、ベリーソフト、エクストラソフトという3種類のラバーが組み込まれており、タムタムやシンバルを想定したトレーニングが出来るようになっています。ライブ前の楽屋などで重宝しそうな練習パッドですよね。こちらもスタンドには取り付けることが出来ません。
口径:12インチ
価格:6480円
スタンド:無
Pearl TP6N
上記のTP12と同じラバーを使用していますが、大きさが6インチと小さいタイプです。スタンドが付属していますから、複数揃えることで、ドラムセットの練習が可能です。高さの調整は550~900mmとなっています。
口径:6インチ
価格:6480円
スタンド:有
Pearl SD-20
硬質なラバーを使用しているため、音の粒立ちがはっきりわかります。ソフトラバーで練習したら、次に揃えたい練習パッドです。本当に音が大きいため、自宅での練習には向きませんが、欲しいパッドの一つです。
口径:10インチ
価格:10260円
スタンド:有
VIC FIRTH VIC-PAD12
12インチのソフトラバーパッドを使用した練習パッドです。跳ね返りが素晴らしく、リバウンドのマスターには最適な練習パッドです。私も使っています。スタンドは付属しませんので、スネアスタンドが必要になります。
口径:12インチ
価格:7020円
スタンド:無
VIC FIRTH VIC-PAD12D
12インチのハードラバーパッドを使用した練習パッドです。音の粒立ちのチェックに最適です。これもスタンドは付属しませんので、スネアスタンドが必要になります。
口径:12インチ
価格:8424円
スタンド:無
VIC FIRTH VIC-PAD12H
表面にソフトとハードの2面があり、音質の違いを感じながらトレーニングが可能です。
ハイハットやシンバルの練習にも使えますね。これもスタンドは付属しませんので、スネアスタンドが必要になります。
口径:12インチ
価格:8424円
スタンド:無
メッシュヘッド
メッシュヘッドの特徴としは、何と言っても消音性です。その反面、音の粒立ちなどはわかりにくいですね。
Pearl TP10N
10インチのメッシュヘッドの練習パッドです。高さの調整は580~900mmとなっており、これも複数揃えるとドラムセットの練習が可能です。
口径:6インチ
価格:10584円
スタンド:有
Pearl TP6N
このタイプは珍しいひざ当てタイプの練習パッドです。これはライブ前の楽屋などではいいかもしれませんが、本格的なトレーニングには向きません。セカンドと考えるべきでしょう。
口径:6インチ
価格:5184円
スタンド:無
本物のドラムヘッド
本物のドラムヘッドを使用しているタイプは、ブラシなどの練習やリムショットの練習が出来ます。練習パッドの中で音量も大きいため、防音対策は必要です。
Pearl SDN-14N
サイズも本物と同じく14インチを採用してあります。レッドの中にゴムが敷いてあるため、若干跳ね返りは弱いです。この練習パッドはある程度基礎が付いた人用と言えます。
ドラムバッド部分の別売もありますから、スネアスタンドをお持ちの方は、それを使えます。
口径:14インチ
価格:13500円
スタンド:有
Pearl MINI Snare
12インチサイズの本物のスネアにウレタンパッド、フェルトパッド&ウッドボードを付け、練習パッドとして使用できます。もちろん、本物ですから実際の演奏に使えますが、系が小さいのであくまで、補助的なものです。
口径:12インチ
価格:21600円
スタンド:有
ジェルタイプ
少し変わった練習パッドです。おそらくジェルタイプの練習パッドは、このR-TOM社のみと思われます。非常に消音に優れていますが、ほとんど跳ね返りません、ちょうどフロアタムを緩めた感じと言えば分るかもしれません。
R-TOM WP001
このR-TOM WP001は、ジェル状の打面を採用しているパッドです。跳ね返りがほとんどないため、指の訓練にはもってこいの練習パッドになります。
口径:6インチ
価格:7344円
スタンド:無
管理人川端の総評
上記の練習パッド以外にも沢山のメーカーから発売されています。それらは、どれも優れた特徴を持っています。しかし、一長一短であることは、否めません。そこで私の経験でオススメを選びたいと思います。
・リバウンドやダブルストロークを学びたい方
Pearl TP12D
・音粒をチェックしたい方
Pearl SD-20
・タムタムの代用をしたい方
R-TOM WP001
本物のヘッドタイプやメッシュタイプは買う必要なしと判断します。ブラシなどは、本物を使用しても、そこまで大きな音はしませんから大丈夫です。問題は、リバウンドや音の粒が何より大事ですので、そのあたりを良く考えるようにして下さい。