ベン・ライリー(Ben Riley)
1933年7月17日
アメリカ合衆国
ジョージア州 サバンナ生まれ
2017年11月18日没(84歳)
ベン・ライリーの
亡くなったニュースを聞いて、
『また大御所が
逝ってしまったなぁ』と
思ったジャズドラマーの
皆さんも多かったでしょう。
それほどジャズドラム界では
ビッグな存在だったのです。
以前から糖尿病という情報は
ジャズ雑誌等で知っていました。
そのため足の指を切断したり、
色々と大掛かりな手術を
やっていたそうです。
しかし、演奏活動は続け、
晩年には自宅介護に
なりながらも、
自宅でのセッションを
していたそうです。
人生の最後まで
ドラムが叩けて、
尚且つ、
ベン・ライリーを
慕って家までやってくる
ミュージシャンが
要るということは、
本当に素晴らしく、
人柄が最高だったのでしょう。
ここでは、
ベン・ライリーの経歴と
演奏スタイルを見たいと思います。
ベン・ライリーは
セロニアス・モンクの
バンドで4年間活動し、
ソニー・ロリンズ、
スタン・ゲッツ、
ジョニー・グリフィンなどと
共演しています。
セロニアス・モンク時代の
ベン・ライリーの
ドラムの特徴として、
他のドラマーに比べて
スネアドラムの音が
非常に高いことが挙げられます。
それとコンピングの
タイミングが早いというか、
モンクのピアノと合ってるのか
合っていないのかわからない
ところもあります。
まぁ、
全部が全部こうじゃない訳で、
これも含めて、
ベン・ライリーの
ジャズなんでしょうね。
映像で、
ベン・ライリーの
スティック・コントロールを
研究すると、
非常に綺麗な
レギューラー・グリップを使います。
特にブラシワークをやるときの、
人差し指の使い方が、
鬼のように綺麗です。
まず、
ストロークする時に腕を固定し、
手首と指だけを
つかい高速プレイをします。
完全な理想形のシングルストロークです。
ベン・ライリーのアルバムは
おおよそ300枚あるらしく、
その全てを聴きこむことは
出来ません。
私はもっぱら
勧められたアルバムを
持っていますが、
こうやって人が勧める
アルバムは定番が多く、
間違いがありません。
その中の1枚をご紹介します。
ジョニー・グリフィン
『Studio Jazz Party』です。
このアルバムは
絶対おすすめです♪
スタジオ・ジャズ・パーティーの
タイトル通り、
スタジオの中を
パーティー会場に見立てて
録音しています。
招かれたお客さん達は、
友人やミュージシャン達です。
司会者のアナウンスや
お客のノリの良い反応、
部屋を真っ暗にして聴くと、
本当にニューヨークの
お店にいるような感覚になります。
『あ~、こんな感じだったんだろうなぁ』
と本当に感じます。
ベン・ライリーの
ドラムもいつも通りの
ドライブ感を出しながら、
モンクのときとはまた違った
タイミングでバンドを
グルーヴさせていきます。
この記事を書くために
聴き直しましたが、
ソロに合わせて
流れを変えていく方法など
やはり、素晴らしいと思います。
ドラマーならずとも
ジャズファンなら持っておくべき
アルバムの一つと言えるでしょう。
是非、皆さん、
部屋を真っ暗にしながら
聴きこんでください。
本当にたのしいですから♪
Studio Jazz Party
ジョニー・グリフィン
メンバー
Norman Simmons(p)
Johnny Griffin(ts)
Dave Burns(tp)
Vic Sproles(B)
Ben Riley(ds)
①Party Time
②Good Bait
③There Will Never Be Another You
④Toe-Tappin’
⑤You’ve Changed
⑥Gravy
管理人川端のまとめ
・1933年7月17日アメリカ合衆国 ジョージア州 サバンナ生まれ、2017年11月18日没(84歳)
・糖尿病のため足の指を切断したり、色々と大掛かりな手術をやっていたが、演奏活動は続け、晩年には自宅介護になりながらも、自宅でのセッションをしていた。
・人生の最後までドラムが叩けて、尚且つ、ベン・ライリーを慕って家までやってくるミュージシャンが要るということは、本当に素晴らしく、人柄が最高だったとわかる。
・セロニアス・モンクのバンドで4年間活動し、ソニー・ロリンズ、スタン・ゲッツ、ジョニー・グリフィンなどと共演している。
・セロニアス・モンク時代のベン・ライリーのドラム特徴として、他のドラマーに比べてスネアドラムの音が非常に高い。
・ベン・ライリーのスティック・コントロールを研究すると、非常に綺麗なレギューラー・グリップを使う。
・ストロークする時に腕を固定し、手首と指だけをつかい高速プレイをする。
・ベン・ライリーのアルバムはおおよそ300枚ある。
・人が勧めるアルバムは定番が多く、間違いがない。
・ジョニー・グリフィン『Studio Jazz Party』は、スタジオ・ジャズ・パーティーのタイトル通り、スタジオの中をパーティー会場に見立てて録音している。