ドラムのテクニックの中に、
オープン・リム・ショット、
クローズド・リム・ショットと
言われるテクニックがあります。
このテクニックには、
スティックの持ち方や
ストロークにこだわる人が多いのですが、
フープにこだわる人が少ないのです。
このページでは、
このリム部分をフォーカスして、
材質の特徴を述べてみたいと思います。
なお、こういった検証は、
数値化が難しいので、
管理人TOHIの感覚で説明しています。
またテクニックでも
随分と変わることを予め断っておきます。
Contents
スティール・フープ
昔からある定番のフープで、
材質はスティールです。
オープン・リム・ショットでは
高音が伸び胴と全体が一体感になるような
響き方をします。
響きの終わりは揺れがしますが、
十分なサウンドを得られます。
クローズド・リム・ショットの場合は、
オープン同様、
胴全体で鳴るといったイメージです。
どちらかといえば、
シェルの影響が強いので、
スティックの位置では音色の変化は少ない印象です。
ブラス・フープ
イメージでとらえると、
スティール・フープを重くした感じでしょうか?
パワーが増す感じです。
オープン・ショットの終わりには
やはり揺れがありますが、
スティールよりも少ない感覚です。
クローズド・リム・ショットの場合は、
高音域がでません。
したがって、
気の利いたボサノバやサンバ
といった楽曲で使用する場合、
少し物足りなさを感じるはずです。
どちらかと言えば、
ロック系のバラードなんかは
いいんじゃないでしょうか?
ダイキャスト・フープ
ダイキャストは、
全く性格の異なる音がします。
高音域が非常に高く、
いわゆるインパクトを考えた場合、
一番です。
大きなコンサートをやる場合の
オープン・リム・ショットでは
一番合うかもしれません。
クローズド・リム・ショットの場合は、
バランスが取れていて素晴らしい音だと思います。
しかし、まだ
クローズド・リム・ショットに
慣れていない人は、
そのポイントにジャストに入ることが
難しいと思います。
上級者向きです。
ベル・ブラス・フープ
中音域から高音域まで
バランスよく鳴るといった印象です。
そこまで、耳に来る感じはしないので
割と幅広く使えるのではないでしょうか?
クローズド・リム・ショットの場合は、
とても柔らかい音です。
スティックの位置もそうですが、
チューニング次第で、
高音域の音もだせます。
金属製の中では一番柔らかい音ですね。
ウッド・フープ
ウッド・フープの場合は、
金属のものよりやはり、
落ち着いた感じがします。
スティックも木ですから、
やはり自然の音ですね。
アコースティック的な音楽をやる場合、
周りのパーカッションの音とも
非常にマッチします。オススメです。
クローズド・リム・ショットの場合は、
金属製に比べて高音域は出ません。
やはり暖かさといった面では、
断トツですね。
小規模編成のバンドでも
違和感が無いと思います。
耳で聞いた音とマイクで拾った音は別物
耳とマイクの違いは
その精度の差です。
耳は本当に色々な音を
聞き分けられますから、
色々なフープを変えることで
楽しむことが出来ます。
しかし、マイクで拾える音域は
限られています。
私個人的な感じですが、
録音する場合は、
プレスフープがいいような気がします。
では、スティールとブラスは
どちらがいいかといえば、
やはり好みになるでしょうね。
管理人川端のまとめ
ドラムの素材には、
本当に様々な組み合わせがあります。
音楽の世界には音階が存在し、
音楽を作っていきますが、
ドラムやパーカッションの
世界ではこの音階がありません。
気持ち良いドラムの音は、
その人の主観が大きく働きます。
ですので、
この世界には正解や間違い
というものがありません。
すべては感性です。
感性を育てるためには、
普段から生の演奏を聴いて、
どういったときのテクニックが
いい音がするのかを常に研究する必要があります。
また、経済的に余裕があれば、
スネアドラムやフープを変えて
研究するのもいいですね。
皆さんも色々試されて、
サウンドを楽しまれてください。
アマゾンで沢山見れますので、
参考にして下さい。